図書館には上のようなOPACが設置されています。
詳細検索の画面で、検索する文字列とその項目を選んで検索ボタンを押します。 上のデモOPACの場合は書名・著者名・件名のそれぞれの項目の部分が選択できるようになっています。項目の部分にカーソルを合わせ、クリックもしくはタップをしてみましょう。
入力欄は3か所用意されていますが、すべてを使う必要はありません。キーワードと出版者で絞り込みたいという時には、項目をキーワードと出版者に変更して、それぞれに検索する文字列を入力してみましょう。
大学図書館にはたくさんの本があります。
でも本の探し方、見つけ方がわからなければ、たくさんの本を上手に活用することはできません。
このサイトでは大学図書館や公共図書館の使い方をOPACなどの検索システムを解説しながら紹介します。
大学図書館を上手に使って、自分だけのレポートや論文を完成させましょう。
OPACは蔵書検索システムです。
OPACは Online Public Access Catalog の略で、その図書館の文献を探し出すシステムです。
OPACを使うことによって、図書館内外にある本や文献から、自分が読みたい本を見つけることができます。
OPACではさまざまな検索方法を用いて、文献にアクセスすることができます。
では実際にOPACで検索をしてみましょう。
まずは詳細検索の画面を開きます。詳細検索では自分が読みたい資料の詳細を指定して検索することができます。
例えば以下の本を探してみたいと思います。
小熊英二 | ……著者名 |
『論文の書き方 学問には「型」がある』 | ……書名 |
2022年5月 | ……出版年 |
講談社 | ……出版社 |
蔵書検索で次のような画面を見たことがあるでしょうか。
OPACの詳細検索ではこのようにあらゆる方法で資料を探すことができます。
Example Library OPAC 詳細検索
*こちらはデモのため入力しても検索はできません。
図書館には上のようなOPACが設置されています。
詳細検索の画面で、検索する文字列とその項目を選んで検索ボタンを押します。 上のデモOPACの場合は書名・著者名・件名のそれぞれの項目の部分が選択できるようになっています。項目の部分にカーソルを合わせ、クリックもしくはタップをしてみましょう。
入力欄は3か所用意されていますが、すべてを使う必要はありません。キーワードと出版者で絞り込みたいという時には、項目をキーワードと出版者に変更して、それぞれに検索する文字列を入力してみましょう。
例えば、書名はその本にとってユニーク(一つしかない)なので、一番適確に絞り込むことができます。 しかし書名があやふやな場合や著者名しかわからないといった場合は、著者名検索やキーワード検索を使いましょう。
探している資料が決まっていない場合はどのように検索したらよいでしょうか。
例えば「フィールドワークについて知りたいけれど、どんな本があるかわからない」という場合があると思います。そういう時は件名検索を使ってみましょう。
件名検索とは、その資料や本の主題を、図書館司書の方が分類したものです。件名検索で「フィールドワーク」と入力してみると主題が「フィールドワーク」であると分類された資料の一覧がヒットします。
件名検索についてはこちら。
自分の得ている情報に一番相応しい検索方法を使って、資料を探してみましょう。
検索で本を探すことができたら、請求記号を目印に実際の棚を見に行ってみましょう。
請求記号は十進分類法をもとに振られた番号のことです。
これによって資料一つひとつを識別することができます。
…日本文学、小説、時代区分は現代
…著者名はカワから始まる
…書架の10冊目
本の背表紙に、このような番号が貼られているのを見たことがあるでしょうか。それぞれの資料には3桁以上の数字が付されていて、数字は番地のように書架全体におけるその資料の場所を示しています。 実際に図書館を歩いてみると、本の種類は書棚の区画ごとに整理されていることがわかります。 館内を歩く時は、この請求記号と呼ばれる番号を目印に歩くと便利です。
では例として日本の現代小説を見てみましょう。
背表紙は913.6となっています。十進分類法ではこの数字には以下のような定めがあります。
900 | 文学 | ||
910 | 日本文学 | ||
911 | 詩歌 | ||
912 | 戯曲 | ||
913 | 小説 | ||
914 | 評論・エッセイ・随筆 | ||
91… | |||
920 | 中国文学 | ||
921 | 詩歌・韻文・散文 | ||
92… | |||
930 | 英米文学 | ||
931 | |||
93… |
請求記号はその資料の内容を予測することに役立ちます。
例えば日本文学は91から始まる分類で、末尾1が詩歌です。
これを利用して、中国文学の詩歌は921ではないかと予測をたてることができます。
分類記号をすべて覚える必要はなく、このように大体の書架の位置を把握することに利用できます。
「OPACが使えない」、「分野の書籍の全体像を実際に見たい」という場合は、請求記号を頼りに図書館を歩いてみましょう。
公共図書館はすべての人にひらかれた公の図書館です。
公共図書館を使って調べものをしてみましょう。
国立国会図書館は日本最大の公共図書館です。
利用するには利用者登録が必要です。利用者は研究に携わる者に限られますが、
一般公開されているオンライン資料や、調べものが必要になった時はアクセスすることができます。
国立国会図書館は検索ツールが豊富にあります。代表的なものに次のものがあります。
これらを使いながら、日本最大の図書館で資料を探して見ましょう。
CiNiiは一般利用ができる学術情報データベースです。このデータベースを使って学術論文を読むことができます。
専門領域を学ぶにおいて、論文を読むことは欠かせません。CiNiiを使って論文を読んでみましょう。
CiNiiもOPACと同様に検索を使って読みたい資料にアクセスすることができます。
まずは詳細検索を使ってみましょう。
検索システムは今日欠くことのできないシステムになっています。それを適切に使って必要な情報にたどり着けることが大事です。 検索の方法はさまざまあり、どうやったら一番効果的かを考えてみましょう。 例えば、検索をかけても何もヒットしない場合は、誤字・脱字を疑いましょう。検索はシステムなので一文字でも誤字脱字があるとヒットしません。
ヒット件数は自分が探している資料数の5倍程度が適当です。
例えばこの本が読みたいという目的の一冊がある場合は、ヒット件数は5冊程度が適当でしょう。確実に一冊をヒットさせることは難しく、数冊の中からであれば手間なく探すことができます。しかし5冊以上ヒットする場合は最適な検索方法で絞り込めていない可能性があります。
この分野の本を10冊ぐらい手に取って見たいという漠然とした目的の場合は、50件から多くて100件程度の検索結果がよいでしょう。1万件のヒットでは、確かに候補は多くなりますが、探している資料以外のものも含まれている可能性があります。
適切な検索方法とは何でしょうか。
件名検索をご存知でしょうか。件名とは図書館司書の方が分類したその本の主題のことです。これを使って検索システムで資料を探すことができます。
例えば大江健三郎の作品についての先行研究を調べたいとします。大江健三郎とキーワード検索をしてみましょう。おそらく検索結果は1千件を超えてしまいます。これではヒット件数が多すぎて適切な資料を探すことができません。
次にタイトルで「大江健三郎」を検索してみます。200件程ヒットしました。こちらをしらみつぶしに見ていってもよいのですが、キーワード検索に含まれていた残りの800件の資料が、タイトルに「大江健三郎」が入っていないために検索結果から逸れてしまいました。
件名検索では70件程にさらに減りましたが、よく見てみると、タイトルに「大江健三郎」が含まれていないものもヒットしています。これが件名検索の醍醐味です。
調べものをするときに何を使うでしょうか。例えば検索、例えば本。それぞれどういう時に利点があるのか、ここにまとめてます。
このサイトもGoogleやYahoo!などのインターネット検索でヒットしたものだと思います。 論文を書く時にGoogle検索は導入です。論文の執筆の段階になったら、調べものは別の方法に移っていきます。